。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*。.: メールマガジン 「語りあおうか、手話について」 (「語ろうか、手話について」増刊) Extra No. 9 2001年 3月18日発行 。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*。.: 皆さん、こんにちは。忙しい日を送っていますか? だんだん暖かくなってきましたね。花粉症の人にはつらい季節ですが、暖か くなって、空気が柔らんでくると、ウキウキしてきます。 ---------------------------------------------------------------------- 今回の増刊号の内容は、手話技能検定の反響のお便りをご紹介します。 まず、少しばかり前置きですが、私は手話サークルにいて、全通研にいるの で、ろう協側の方から物事を見ているものですから、正直な話、難聴者の事情 はよくわかりません。かといって、所詮、聞こえる人間ですから、聾者の本当 の気持ちもわかりません。努力すればわかるようになるのかもしれませんし、 そういう人もいるかもしれませんが、あまり人の気持ちをくみ取れるような性 格ではないので、まだしばらくは無理でしょう。 そんなわけで、ステレオタイプになりやすい性格だと思うのですが、そのあ たりは自覚して慎重に「語ってきた」つもりです。でも、それが本当にただの 「つもり」だったのかもしれないと思うのが、今回の手話技能検定に対する反 響です。 まだ手話技能検定の話は完結していませんが「その1」を送ってすぐにご意 見を2つ頂きました。ものの1時間ぐらいの間に2通です。もっとも、その後に はもらっていないので、結局2通なんですが。それにしても、このような素早 く、そして、感想文でない意見をもらったのは初めてなので、かなり驚きま した。 まずは投稿されてきた2通の意見をご紹介しましょう。要約、整形しており ます。さらに日本語の修正も入っています。文意が変わっているかもしれない のですが、元がわかりにくかったので、手を入れてしまいました。その点は最 初に謝ります。ごめんなさい。さらに匿名であることをご了承下さい。 1通目。匿名なのでAさんからのお便りとしておきます。 ------------------------------------------------------------------ 全日本ろうあ連盟の反対の考えは「なぜ」「理由」の説明があいまいで す。つまり国から助成金(お金)が欲しいからなんです! もう一つ問題のはろうあ者が手話指導力が弱くなってます。 将来ろうあ者の指導力が減る可能性があります。まず、ろうの手話指導 を学ぶ場がありません。もし、講師の数が少なくなったら通訳者が講師に なる可能性がありますが、それではろうあ者がやきもちを起こします。専 門学校、学校などろう協会にろうの手話教室講演の依頼が多くなってろう 者指導の力が足りなく困っている事が本当に多いです。 僕は聴覚障害者の会員でありますが、全国ろうあ連盟に対して不満があ ります。ろうあ連盟理事は、ほとんど難聴者です。弱者「ろうあ者」に対 してどのように(手話指導力)していくのか? と強くしたい。 若者ろうあ者がDプロで手話指導研究をして進めています。手話技能検 定協会に対しては、まだまだ把握してないのでうわさより話し合いを考え ています。僕たちはうわさより現場を見て判断します! 徳田さんろうあ者に質問と意見を聞いたら良いと思います! 僕は健聴者と難聴者とろうあ者関係なく同じ人間として仲良くして欲し いと考えています。 ------------------------------------------------------------------ 2通目。Bさんからのお便り。 ------------------------------------------------------------------ いいチャンスだと思い、思っていたことを一つお伝えしたいことがあり メールお送りしました。それは手話通訳養成が、中途失聴者当事者の参加 を無視したやり方で行われていることがあり、一般の手話講習会に参加申 し込みをしても、ボランティアとして活躍することを念頭に置いて予算を 付けられているため、いとも簡単に参加をはねつけられてしまうという状 況があります。 また、心の広い手話講習会で難聴の方が講習会に参加できても、要約筆 記やノートテイカーなどの情報保障が全くなされない環境の中で、補聴器 を頼りに四苦八苦している人もいます(途中で止める人が多い)。中途失聴 の人は、聴覚障害者全体の約8〜9割を占めているのです。そうした状況を 念頭に置くと、何の情報保障もされない手話講習会に参加するよりも、手 話技能検定で勉強する方がいいのではないか?って思っています。どうで しょうか? 当事者を無視した手話技能検定については、僕は反対です。当 事者(中途失聴)を無視した手話講習会も、僕は反対です。ろう協の言い分 も良く分かります。しかし、手話講習会に参加できずにいる当事者がいる ということも知ってほしいと思います。ろう協にも変わって欲しいそんな 願いをこめて。 ------------------------------------------------------------------ この2人の匿名の方に共通しているのは、ろう協に不満を持ちつつ、ろう協 にも頑張って欲しいという気持ちです。それと、手話技能検定に対する考え方 も色々あるんだなぁ、と痛感しました。 思うことはあるのですが、これは、皆さんからもどんどんご意見をお寄せし てもらった方が実のある議論ができそうだと思うので、今回はこのまま、皆さ んのご意見を頂きたいと思います。「私もそう思う」「これは誤解だ」「私は こう思う」など、建設的なご意見をお願いします。但し、「これは間違いだ」 というのは勘弁してください。というのも、もし、この投稿の内容に間違いが あったとしても、この匿名さんがこのように考えた理由があるはずなんです。 単純に「間違いだ」と決めつけるより、なぜそう思ったのか、を考えた方が皆 さんの参考になるはずです。ということで、「建設的な」ご意見をよろしくお 願いします。 ---------------------------------------------------------------------- 手話技能検定の後編は、また水曜日にお送りします。 では、また3日後に会いましょう。 ---------------------------------------------------------------------- このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』 を利用して 発行しています。http://www.mag2.com/ (マガジンID: 0000038270) ---------------------------------------------------------------------- ■登録/解除の方法 メールマガジン「語ろうか、手話について」は、以下のURLよりいつでも 登録/解除可能です。 http://www.mag2.com/m/0000038270.htm http://www.rr.iij4u.or.jp/~tokudama/kataro/ ■バックナンバーの参照 http://www.rr.iij4u.or.jp/~tokudama/kataro/ http://jazz.tegami.com/backnumber/frame.cgi?id=0000038270 ■掲示板 http://www64.tcup.com/6411/tokudama.html 補助的な情報を掲載しています。編集者への連絡はMailをお使い下さい。 ■苦情、文句、提案、意見など Subjectに[kataro]を入れて、以下のアドレスまでMailをお送り下さい。 個別には返事ができないかもしれませんので、ご了承下さい。 tokudama@rr.iij4u.or.jp ====================================================================== ○メールマガジン「語ろうか、手話について」(週1回以上 発行) 発行: 手話サークル活性化推進対策資料室 編集: 徳田昌晃 協力: 五里、おじゃまる子(ヘッダ作成) 発行システム: インターネットの本屋さん『まぐまぐ』http://www.mag2.com/ マガジンID: 0000038270 ■意見、文句、提案、投稿は、居住都道府県名と氏名(匿名可)を添えて tokudama@rr.iij4u.or.jpまで送って下さい。 ■メールマガジン「語ろうか、手話について」は、著作権は徳田昌晃に所属し ますが、基本的には転載・複写自由です。有効にご活用下さい。 ======================================================================