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    メールマガジン 「語りあおうか、手話について」
                           (「語ろうか、手話について」増刊)
Extra No. 25                                        2002年12月25日発行
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  皆さん、こんにちは。
  いよいよ今年も残りわずかです。年賀状は書き終えましたか? 郵政省によれ
ば、このメルマガが届く頃までにポストに入れた分は1月1日に配達されるそう
です。かくいう私は、すでに予定の年賀状を元日に届くようにするのは諦め、
一部を優先する作戦に切り替えています。問題は、誰を優先するかですね。遠
い人から先に書くか、帰り年賀の人から先に書くか、年始に会ってしまいそう
な人から書くか... 皆さんはどうしています?

  さて、おかげさまで「語ろうか、手話について」も無事に今年最後の配信と
なりました。増刊号として、年内に送っておきたかったいくつかの小ネタをお
送りします。小ネタと言いつつ、かなり盛りだくさんです。こたつでミカンな
どを食べながらのんびり読んで下さい。ご意見、ご感想をお待ちしています。

  来年は、とりあえず3月まで月刊ペースで配信の予定です。せっかく1月1日
が水曜日ですから、どーんと、年賀状代わりに配信したいものですが、それは
どうなるかわかりません。

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  では、今回の1本目は、Ex-No.24で、ちょっと話題にしたドラマ「ナイトホ
スピタル」について。

  このドラマ、レギュラーの高島礼子役の医師の子供が聴覚障害を持っている
という設定で、途中、ちらちら手話が見られたりしたのですが、最終回直前に
なって、子供に人工内耳をつけるかどうかというところまで話が進んでしまい
ました。今まで、手話までは出てきても、人工内耳まで話を突っ込んだドラマ
は、今までなかったんじゃないかな、と思います。

  このドラマは、いつも1つの医療の話題について、原因や症状、現在の治療
方法などをわかりやすく解説しているので、聴覚障害についても、ざっとです
が解説があったのも高く評価したいところです。人工内耳についても、医療的
に良いところだけでなく、リハビリが大変とか、必ずしも聞こえるようにはな
らないとか、つけるなら言葉を覚える前ぐらいがいいとか、そんな年齢の子供
に手術していいのかとか、手術そのもののリスクとか、この子は聞こえないこ
とが当たり前の世界に生きているんだとか、聞こえないことを個性と言っても
いいじゃないかとか、かなり広い範囲に渡って最新事情を説明していたのも良
かったと思います。ただ、色々な人が自分の意見として語っていたので、感心
のない人には、ちょっとわかりにくかったかもしれませんが。

  と、ここまで持ち上げておいて、ここからは叩き落とします。

  人工内耳を取り上げて、全般的な解説があったのはいいのですが、いかんせ
ん、ドラマの柱となる脚本が全然面白くありませんでしたし、不自然なところ
が沢山ありました。数え上げればきりがないという感じですが、私の思いつい
たところを列挙してみます。

- まわりにろう者が出てこなかったけど、誰が子供に手話を教えたんでしょう
  か? 高島礼子は「あえて口話を使っている」という話があったから、それは
  納得できるとして、周りに手話を使う人がいなければ、子供は習得できない
  でしょうに。相変わらず、手話そのものをピックアップするテレビの風潮は
  変わっていないようです。

- 途中で、数少ない友達が突然手話で話しかけて、「手話を勉強したんだ」と
  いうシーンがあります。その手話が「あのことは絶対に内緒だぞ」というも
  の。おいおい、独学にしては使っている単語が高度すぎますよ。というか、
  独学で習得できるような文ではないでしょうよ。

- その友達はあまり手話を知らないから、自分で手話を使うことは少ないので
  すが、なぜか手話の読み取りは100%、OK! どういうこっちゃ?

- なぜか、子供が人工内耳をつける回だけ字幕がついたのですが、それも時々
  しかつかない。なんと中途半端な。

- 高島礼子の子供は、近所の子供がイス取りゲームをやっているところを見て
  聞こえるようになりたいといいます。まず、イス取りゲームをやっている子
  供って今時いるんでしょうか? というか、昔でもいました? それと近所の子
  供は毎日イス取りゲームをやっているんですけど、そんなに熱中できる遊び
  とは思えないんですけど。

と、突っ込みどころ満載でした。最後はイス取りゲームをやりたいから、人工
内耳をつけるなんてことになっていきます。なんとまぁ。画竜点睛に欠く、と
いう印象を受けしました。惜しかったなぁ。

  今後、これを越えるドラマが出てくることを期待しています。

  蛇足ですが、最終回は多発性硬化症がテーマでした。私の知り合いの知り合
いが、この病気にかかっていているのですが、なんと私、この病気のことは良
く知りませんでした。とても勉強になりました。知っていれば、あのとき、こ
んな事は言わなかったなぁ、とちょっと反省したりしています。ま、そんな個
人的なことは、また別の機会に。
  ドラマは、この時も直るような感じで終わりという腰砕けな内容でした。詰
めが甘いなぁ。

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  次の話題は、メルマガについて。

  最近、2つほど、聴覚障害に関係したメルマガで、なかなか面白いものが創
刊されました。勝手に紹介します。

  *  *  *

  まずはろう者からのエッセイメルマガ。

  ろう者の風景
  http://www.mag2.com/m/0000101306.htm

  このメルマガの筆者は、関西の大学に通う人らしいのですが、詳しいことは
不明です。聴覚障害者に関わる歴史や日常生活のことをつらつらと配信されて
います。私としては、たまに「なんで、そんなことにこだわるのかなぁ」と不
思議に思うこともあるのですが、全般的に、本屋で並んでいるような聴覚障害
者本よりも、3倍は面白いと思います。その理由は、本音だからでしょう。私
がたまに感じる違和感も含めて、これは発行者の本音だというのがたまらなく
魅力的な内容になっています。

  この業界の出版されているものですと、きれい事や予定調和的な意外性が並
べられていることが多いと思います。それはそれで勉強にはなるのですけど、
このメルマガは、後先考えずに、とにかく今を生きているろう者が何を考えて
いるのか、個人の感覚だけで突っ走って書いている面白さがあります。

  世の中色々な意見があって当然なはずなんですが、意外と本や新聞に載って
いる話は一定の方向を向いていたりします。「語ろうか」も、できれば、突拍
子もない意見を出していきたいのですが、結構こぢんまりまとまってしまった
りします。そんな中、この「ろう者の風景」はなかなか貴重なメルマガだと思
います。

  *  *  *

  次にご紹介するメルマガは、医療関係です。

  内耳再生推進委員会
  http://www.mag2.com/m/0000098894.htm

  昔は神経は再生しないというのが定説だったのですが、最近では少しは神経
も再生することがわかってきたそうです。さらに、ES細胞などのティッシュエ
ンジニアリングという分野まで誕生し、医学の発達は、5年後ぐらいに飛躍的
に変化するのではないかと思うような状況にあります。

  このメルマガは、特に内耳関係の再生医療に取り組む研究を追いかけたもの
です。対象は中途失聴者や難聴者が対象になると思いますが、補聴器ではなく
根本的な聴覚障害に対する治療と言うことで、医学には門外漢の私には、「す
げえな」としか言いようがありません。が、とにかく、興味深い話ではありま
す。資料的な価値としても、かなり高いメルマガだと思います。

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  3つ目の話題は、いよいよ日本でも始まった「リレーサービス」について。

  「リレーサービス」という言葉は、聴覚障害関係で、これからのキーワード
になるから覚えておいた方がいいです。これは、聴覚障害者に対して音声の電
話を取り次ぎするシステムです。つまり、聴覚障害者でも電話をかけられるよ
うにするシステムです。そのトリックは、片方を音声ではなく、文字端末にし
て、音以外の方法で情報を伝えるようにしています。アメリカの場合、TTYと
呼ばれるキー入力端末が普及しているので、ここから入力された文字は電話会
社のオペレーターによって音声となって、相手先に伝えられるような仕組みが
あります。逆は、オペレーターが音声を聞いて、TTYを打って文字にするわけ
です。これをリレーサービスと読んでいます。
  ちなみに、今は、TTYではなくて、TDD(Telecommunications Device for the 
Deaf)と呼ぶことが多いようです。

  さて、日本で始まったリレーサービスですが、「自立コム」という会社がイ
ンターネットを使った方式で開始しました。すでに運用も始まっています。
  http://www.jiritsu.com/

使用料は月3000円。年中無休ですが9:00〜21:00という時間制限、110番や199
番にはかけない、という制約があります。これを高いと見るか、安いと見る
か。私としては安くはないと思いますが、めちゃくちゃ高いとも思いません。
音声電話にアクセスできるという安心感を考えれば、私が聴覚障害者なら、す
ぐに加入するぐらいの金額だと思います。聴覚障害者でなくても、声を出さず
に電話できる方法が欲しいと思う人は使えますね。(私も試しに会員になって
みようかしらん。)

  インターネットを使っているので、その部分の品質が大丈夫かな? と思うと
ころはありますが、まずは、みんなで買い支える必要もあるだろうなと思いま
す。これが失敗したら、日本でのリレーサービスはほぼ夢と潰えるでしょう。
現実にあるのですから、是非とも生き残って欲しいと思います。

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  4つ目の話題は読者からのお便り。

  もうだいぶ前の話ですが、こんなメールが届きました。以下に引用しますが
個人が特定できないように、ちょっと修正してあります。

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    私は耳が聞こえませんが手話サークル活動の中で悩んでいることがあり
  ます。通訳者を育てることはとても大変な時間がかかることですが技術よ
  り信頼の方が重要だと思います。言いにくいですが通訳者のモラルってな
  んだろうかと最近考えることが多くなりました。
    ろう者の生活や人権を守るのが手話通訳者だと思うのですが他人に軽々
  しくペラペラしゃべる通訳者がいて、それは守秘事項違反だと、注意をし
  たら「証拠がある?」といわれてしまい、ショックを受けました。
    しかも、私たちろう者を押さえているようにしていることも気になりま
  す。ろう運動のために行政と交渉しているのに行政の言うとおりです。し
  かたないからあきらめなさい、というみたいに。一生懸命お願いしている
  ろう者の私たちを押さえているなんてそういう通訳者がいますか? ショッ
  クです。  
    わからない通訳者は必要ないと思って、辞退してもらいたくてもなかな
  か辞めてくれない・・・。なぜ続けたいかと聞いたら困っている人を助け
  ていい気分よと。自己満足? それはエゴですよ!
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はい、エゴですね。それは。

これはショックな話です。私も、このメールをもらった時には、こんな人がい
るのかと悲しかったのですが、振り返ってみると自分も似たりよったりのこと
をしているのかもな、と少し反省モードです。

  まず前半の守秘義務の話です。医者や弁護士と違って、通訳者は法律で決め
られた守秘義務というものはないんです。正確には私が色々調べてみた範囲で
見つからなかったのですが。もし、そういう法律があれば教えてください。
  それで、一般的に通訳者の守秘義務が何を根拠に規定されているかというと
公務員の場合は地方公務員法などがあります。手話通訳の場合、非常勤とか臨
時職員の場合もありますが、一応公務員なので、この縛りがあります。あとは
福祉士などでは社会・介護福祉士法で規定されています。それ以外となると、
一般的な就業規則で定められていることが多いです。
  つまり、手話通訳の場合、普通は一般常識として守秘義務を守りなさい、と
という程度なわけです。ですから、このメールのように確信的に破られた場合
なんとも残念ながら、法的になんとかするというわけにはいかないようです。
しかも、たぶん、この手話通訳者に対して、誰も意見も指示もできない状態に
あるようですから、改善するのはとても難しいでしょう。
  こういうことがないように、手話通訳士協会は倫理綱領を定めていますが、
こういう人はきっとそんなものは見ないんでしょうね。せめて、このメルマガ
を読んでいる方は、これを反面教師として、こんな手話通訳者にはならないよ
うにしてください。

  ただ、手話通訳の仕事上、ケースワークの分析とかありまして、その場合に
事例を出して検討すると言うことはあります。場合によっては、守秘義務スレ
スレなんですよね。そもそも、手話通訳に行ったということは仲間内なら言わ
なくても知っているわけで、そこでいくら匿名で話をしても、討論している参
加者の頭の中には「ああ、あの人の事ね」と思い浮かんでしまいます。でも、
これをやらないと間違いがいつまでも繰り返されてしまう。そのジレンマはあ
りますね。事例研究の上手いやり方をする人は、そのあたり巧みに個人名を隠
すのですが、ちょっと私はその手法を習得していないので、ボロが出る前に、
この話は、これまでにしておきます。

  後半の話は、少し事情がよくわからないのですが、手話通訳者が少ない地域
では、たまに聞きます。その少ない手話通訳者がすごい良識のある人なら、い
いんですけど、そうでもないと、ホント悲惨。これは手話通訳者に限った話で
はありませんけど、トップが独善的な場合、ホント困りますよね。どうしたら
いいんでしょ。昔、埼玉の河合さんが「民主主義なんだから、選挙で落とせば
いい」と言っていましたが、実際は対立候補が出ないとか、昔の恩があるから
とか、後が恐いとか話はそう簡単なことではなかったりするじゃないですか。
難しい話ですよね。

  とにかく、このメールをくださった方には、地域のみんなで団結して意見を
まとめていくことと、それと別の手話通訳者を育てるしかないかな、と思いま
す。長い戦いになりそうですが、頑張ってください。

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  最後の話題は、高知県警からのお便り。というか、強引にもぎ取ってきたコ
メントをご紹介します。

  そもそもの始まりは、毎日新聞によるメール110番の記事。11月1日に高知県
警で、Webを使って双方向で連絡できる携帯110番のシステムが始まったという
記事を読んだことに始まります。
  警察って都道府県、それぞれ独自の組織だってご存じでしたか? 警察庁とい
うのは国の組織ですが、その下にある都道府県警って、横のつながりとかは、
かなり細くて、それぞれの特色があるんですよ。だから、神奈川県警で不祥事
が多いのは神奈川県警の特徴で、隣の静岡はそうでもないというのは、そうい
う事情なんです。
  それで、最近は、携帯電話のメールから110番できるところがありますが、
これも都道府県警別々に導入されています。今では20の道府県で導入されてい
るそうです。ここまではいい話だと思うのですが、私が引っかかったのは、高
知県警が導入したシステムには特許が絡んでいたのです。毎日新聞の記事を引
用します。

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  高知県警 : 障害者向けに新型メール110番 特許を出願

  聴覚や言語に障害のある人が110番通報できる「DL(対話)メール110番」を
  高 知県警が開発し日、運用を始めた。通報者と県警の担当者がホームペー
  ジ上で対話する全国初のシステムで、県警は特許を出願した。
  (中略)
  高知県警の場合、携帯電話からメール110番サイトに接続されるシステム。
  「事件ですか、事故ですか?」など、画面表示に従って場所や被害状況な
  どをやり取りし、パトカーに駆け付けてもらう。通報できるのは携帯電話
  だけで、 通話料金は200〜300円かかるという。
  アドレスはhttp://780-dlmail110.jp【柴崎達矢】
 [毎日新聞11月1日] ( 2002-11-01-19:44 )
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  私は、「語ろうか」のNo.33,34でちらっと述べましたが、特許に対して、良
い印象を持っていません。もう廃止した方がいいと思っています。昔と違って
すでに特許は産業の阻害にさえなっている悪制度だと思うのです。そこで率直
に高知県警に聞いてみました。

  すると、1週間ぐらいで、なんとも丁寧なお返事をもらいました。

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 本年11月4日付けで徳田様から本県警察のホームページ「こうちのまもり」
  にお尋ねがありました「聴覚障害者向けの110番システム」についてお答え
  いたします。

    お尋ねの趣旨は、本システムの特許申請により、全国の警察・消防など
  の公的治安機関に対する本システムの導入・整備が阻害されるのではない
  かというご懸念であろうかと考えられますので、以下特許出願の目的等に
  ついてご説明いたします。

    本システムは本県警察において発案(発明)したものでありますが、そ
  の他の通信関連企業も開発に参画しておりますことから、これら関係企業
  の知的所有権の保護にも配慮する必要があったこと。
    本システムは他の異業種においても利用が見込まれることから、同様の
  アイデアが第三者から特許出願された場合、システム導入に多大な開発経
  費を要すること。
    特許権を取得することにより、公的な標準価格を設定して開発費の抑制
  を図り、本システムの全国的な普及を図ること。

    一方、警察サイドでは、各県の境界付近において事案が発生した場合、
  関係する府県間で情報を共有する必要があり、通信機器の連携制御や機能
  拡張時の連鎖性の確保が必要であること。
    また、現行の携帯電話のメール機能を活用した緊急通報に要する課金制
  度のあり方に一石を投じることなどが挙げられます。

  本システムは、言語や聴覚に障害をお持ちの方々のライフ・ラインとして
  「安全と安心を体感していただく」ことを目的に開発したものであります。
    目下全国警察において、「安全で安心な住み良いまちづくり事業」が地
  域住民の方々と協働して強力に推進されているところであり、こうした事
  業の一環として本システムが広く国民の皆様に活用されることを切望する
  次第であります。

    このたびの徳田様のご提言に深く感謝申し上げますとともに、今後とも
  警察行政に対するご指導・ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

                                                 高知県警察本部
                                                         地域課長

  *********************************************
  高知県警察本部ホームページ「こうちのまもり」
  URL:http://www.i-kochi.or.jp/hp/kenkei/
  *********************************************
  ------------------------------------------------------------------

  ここまで丁寧な返事をもらってしまうと、もうそれだけでありがたいって感
じですが(私って国家権力に弱いんだなぁって気がします)、でも、なんも考え
ずに特許申請をしていたわけではないということはわかりました。もっとも特
許ではなくて、どこぞに論文を出せば対抗要件にはなるだろうに、とは思いま
すが、開発した会社の立場もあるでしょうから。それから、なるほどと思った
のは、特許により公的な標準価格を決めようとしている点ですね。ちょっと細
かいことは推測ですが、特許料を定めることで、システム開発や、その入札価
格の根拠を作ろうとしているのは、なかなか興味深いなと思いました。

  他にも、課金制度など、高知県警では色々と思うところがあるようです。こ
のメールでは、そんな色々が推測できて、追加取材すると面白いとは思うので
すが、ちと私に余力がないので、この当たりにしておきます。

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  「語ろうか」への苦情、文句、意見、たれ込み情報は

      tokudama@rr.iij4u.or.jp

までE-Mailにて送って下さい。基本的には氏名(匿名も可)、居住都道府県付き
での情報を期待していますが、今までの経過を見ていますと、あまり守られて
いないので、そのあたりはどうでもいいです。
  でも、Subject(題名)には、「語ろうか」とか「kataro」といった文字を入
れて下さい。沢山届くmailに埋もれて、捨ててしまうかもしれませんので、こ
れだけは守って下さい。過去に「語ろうか」への文句なのか、ある研究会での
私の振る舞いに対する意見なのかがわからずに悩んだことがありますので、
Subjectにだけは「語ろうか」と入れて下さい。よろしくお願いします。

  寄せられた意見は事前の断り無しに増刊号などで公表する場合があります。
公表されたくない場合は、わかりやすい位置にその旨書いておいて下さい。今
のところ、公表する場合には匿名にしていますが、「どうしても実名で」とい
う場合にも一筆お願いします。

  それから返事はあまり期待しないで下さい。結構、返事を書くのは時間がか
かったりします。今のところ、7割ぐらいの人に返信していますが、これでも
自分では結構頑張って書いたと思うぐらいです。それに、今、書く返事は感情
にかられてまともな文章は書けないような感じがします。だから、返信が戻ら
なくても事情を察してください。メールは全部読んでいます。寄せられたご意
見、苦情、文句については、できるだけ本編に反映させるようにしますので、
本編にご期待下さい。

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  今年はこれで終わりです。
  また、来年会いましょう。良いお年を。

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