d(^O^)b★d(^O^)b★d(^O^)b★d(^O^)b★d(^O^)b★d(^O^)b★d(^O^)b★ メールマガジン 「語ろうか、手話について」 No. 65 2001年11月14日発行 d(^O^)b★d(^O^)b★d(^O^)b★d(^O^)b★d(^O^)b★d(^O^)b★d(^O^)b★ もうクリスマス商戦も始まりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。 今回は、5回区切りの自分史のはずなのですが、情報提供施設のこと、映画 「どんぐりの家」のことを話してしまったので、もうネタ切れです。まだ10年 しか手話に関わっていないのですから、当然と言えば当然です。伊藤雋祐先生 のように、何十年も関わっていれば何冊分のネタがあるのでしょうけど、私は 本職が手話に関わりがあるわけでもないので、新ネタもできない状態です。 ということで、現在進行形の話です。11月10,11日に茨城で行われている関 東ブロック集会をします。この原稿も、集会の最中に編集しております。現在 進行形の自分史ですが、ネタ切れのためご容赦下さい。 ---------------------------------------------------------------------- 私が参加しているのは正式名称を「第15回全通研関東ブロック討論集会」と いいます。全通研も「全国手話通訳問題研究会」の省略形だから、本当の正式 名称は... つまらないので止めときましょう。とにかく、今回が15回目。関東 地区(東京、神奈川、埼玉、山梨、千葉、栃木、群馬、茨城)の全通研会員が集 まって8つのテーマで討論します。2月に全国の討論集会が行われますが、その ミニ版です。私は千葉に来て3年目で初参加。そんな人でも参加していいんで す。1つの分科会も10〜20名ぐらい。こっちの方が全国と違ってじっくり話し 合えるからいい、なんて言う人もいます。 とりあえず、ざっと分科会のテーマを見ておきましょう。 関東ブロック討論集会の分科会 第1分科会 : ろうあ運動と手話通訳の制度化 第2分科会 : 手話の収集と創造 第3分科会 : 手話通訳者の専門性と労働条件 第4分科会 : 手話講習会のあり方 第5分科会 : 聴覚障害者の医療と手話通訳活動 第6分科会 : 聴覚障害者の労働と手話通訳活動 第7分科会 : 手話サークル 第8分科会 : 手話通訳者の健康問題 全国版は13の分科会がありますから、ちょっと少ないですね。それにテーマも 昔の名称を引きずっているところがあるようです。私は「手話サークル」一筋 なので、全然他の分科会のことはわからないのですが、名称は違えども、この 内容を全国の討論集会につなげる意味では、まさに縮小版と言えるでしょう。 ちなみに、ちょうど全国討論集会の申込書が送られてきたので、そちらの分科 会も見ておきますか。(今回は字数埋めの意図が見え見えだなぁ..) 全国討論集会の分科会 第 1分科会 : 手話通訳者派遣制度 第 2分科会 : 手話通訳者設置制度 第 3分科会 : 手話 第 4分科会 : 手話通訳者の専門性を高めるために 第 5分科会 : 手話講習会・手話奉仕員の養成 第 6分科会 : 手話通訳者の養成 第 7分科会 : 専門学校等での手話講座 第 8分科会 : テレビと手話通訳 第 9分科会 : 聴覚障害者の暮らしを見つめて(医療) 第10分科会 : 聴覚障害者の暮らしを見つめて(労働) 第11分科会 : 手話サークル 第12分科会 : 手話通訳者の健康 第13分科会 : 聴覚障害者関連施設 どの分科会のテーマを見てもワクワクドキドキするようなものばかりですね。 でも、残念ながら1人1つしか参加できないし、議論の流れがあるので、毎年継 続して参加する方がいいんですよ。私は「手話サークル」一筋ですが、そろそ ろ飽きてきたので、別の所にしようかなと思っています。 ---------------------------------------------------------------------- 話を「関ブロ」に戻しましょう。この通称「関ブロ」は、今年は茨城は土浦 で行われています。千葉在住の私は、気合いを入れて、久しぶりに車を運転し て参加することにしました。 午前8時。予定起床時間は6時30分なので大幅に寝坊。夏休み以来の久しぶり の茨城ですし、道に迷うとか、渋滞回避を考えて、早めに走ろうとしたのです が、その計画は全部流れ、とにかく朝ご飯を食べて、出発することに。忘れ物 はない、ようだ、けど、ま、いいや。向こうに行けば何とかなるやろ。 千葉から茨城へは16号から6号で北上するルートが横道ですが、八千代市の あたりから竜ヶ崎線というのがあるので、ほぼ直線に北上できます。いや、 私も地図を見て、初めてしったんですけどね。でも、走りながら、以前、筑波 技短に行く時に、この道を走ったことを思い出しました。 とにかく、ひた走ること1時間半。いつのまにか土浦までの標識が出て、10 時半には市内に到着していました。ということで、市内をグルグル。まずは 家電店に入る。gooなんとかいう店で、茨城ではよく見る店です。TSUTAYAのお しゃれさと、LaOXの品揃え、Yamadaデンキのパーツ売り場、すばる書店の新刊 売り場を組み合わせたような感じで、ある種究極の私向けの店でした。なかな かすごいじゃん、茨城。次は新鮮市場。私、食料品のスーパーマーケット(SM) をフラフラするのが好きなんですよ。ここは青果、肉、魚、そして食品一般と 100円ショップが独立した店舗で組み合わされた、パワーセンターと呼ばれる 形態の縮小版。魚はカツオが1尾1380円とか、ふくらぎが380円とか、この大き さなら納得だよなぁ、と買いもせずにフラフラして満足。 話がだいぶずれました。いよいよ時間になったので、会場に向かいます。宿 泊場所に車をおいて、送迎バスで行くことにしました。でも、私の宿泊場所は もう一つのホテルだったことが後でわかります。また戻ればいいや、と出発。 会場は亀城プラザという文化会館のような施設。部屋割りなどを考えても、 今回の討論集会にぴったりの施設という感じがしました。 ---------------------------------------------------------------------- 時間をちょっと遅れて、分科会がスタート。私が参加するのはもちろん「手 話サークル」です。栃木代表が集めてきたアンケートを元に議論が進められる かと思いきや、なんとなく感想戦が行われるうちに、サ連状況、ろう者がサー クルに参加する時の会費問題が話題になりました。そのうち、サークルが把握 できないという話に。これは「県内のサークルはいくつあるの?」という素朴 な疑問から「それって誰が把握できるの?」となり「ろう団体が公認したサー クルは把握できるけど、それ以外は把握できない」、「うちはろう協とケンカ 状態で認めてもらえない」「行政側とろう協側で認定の差がある」など、色々 細々した、複雑な問題が報告され、みんなで、うーん、とうなることしきり。 そして、今日の主な議題となった総合学習への対応と、小中学生への対応。 総合学習とは、来年度から本格化する小学校での授業のことで、内容は先生 の裁量でかなり自由なことが行われます。市販されている教科書を見るとモデ ルとして、社会施設見学のような従来ある物から、ビオトープやディベートな ど今風のもの、そして我々が考えるありがち企画である障害者への理解という ものです。他にも色々ありますが、我々に関係してくるのは「子供に手話を教 えて欲しい」といった依頼です。これをどうやって対応していくか。今までの PTAからの依頼だと謝礼金ぐらい出たりしたが、授業の一環となると予算がな いことがおおく、お菓子一箱や図書券をもらったりして済ませられてしまうこ とがあるそうだ。来年からいよいよ本格的になるであろう、この動きにどう対 応するかがテーマになりました。埼玉では、1件につき3000円ぐらい必要であ ることなどの要望書をまとめて、県の教育委員会に出すことを準備しているそ うです。それは一つの解決策だと思いました。ただ、話を聞きながら、受ける ことが大変という雰囲気が気になっていて、確かに私は昼間は仕事があるから 依頼を受けられないけど、それでも手話が広まるといいとは思っていて、総合 学習は、その良い機会になると思います。要望書とか謝礼問題は敷居を高くし てしまわないかなぁ、と思います。障害者への理解となると、盲導犬なんかが かなり楽ですよね。盲導犬を連れて行って、利用者が30分ほど話せばいいわけ ですから。そういう人達と競争する面があるわけで、そのあたりのジレンマを 解消できないので、私はずっとだまってました。 もう一つの小中学生のサークル参加問題は、このテーマそのままです。小中 学生がサークルに参加することで困らないか? というもの。私も経験が少しあ りますが、老若男女様々な人が集まるサークルとは言え、夜7時以降の集まり に小学生が参加するのは、問題があるのではないかと思いました。私の場合は 自然と来なくなってくれて解決しましたが、栃木のあるサークルでは10名近く の人が通っているそうで、教えるのが大変だという話です。ただ、栃木の場合 送り迎えは親の方が積極的で、英語の塾に行くのと同じ感覚で手話サークルに 親が送迎してくれるので、その面は心配がないそうです。 ただ、テーマとして、子供では難しいと思うような話をしたり、それに小学 生の低学年ともなると、日本語がわからない、漢字も読めないような状態なわ けですから、そんな子に手話を教えていいのだろうか、という悩みです。自分 も25年前は自分の名前も満足に書けなかったなぁ、と思いつつ、それは断るし かないよねぇ、という結論に至りました。 私は、この話を聞きながら、1人の高校生のことを思い出していました。石 川に居た時の話、高校生の女の子2人がサークルに来たことがありました。外 見はまともな子達でしたが、たまにしか手話サークルに来ない。そのうち全く 来なくなったのですがそのうち、私が本屋に行った時に、その子をたまたま見 かけたんです。石川県というのは夜の12時まで本屋をやっているような地域で して、それは便利で、大学生は夜遅くまで立ち読みをしていたりしますが、高 校生が11時にもなってフラフラしているのは、ちょっと尋常ではない。ふと、 もしかして、彼女らは手話サークルを理由に夜遊びをしているのではないかと 心配したのです。その後、何もなかったので、杞憂に終わったようですが、そ ういうのもありえる話だとは思ったのです。 ---------------------------------------------------------------------- 討論集会は午後5時で終わり。その後は夕食兼の交流会です。 交流会では、みんな酔っぱらいになっていました。埼○県の山○さんと群○ 県の○瀬さん、○葉県の飯○さんが特にはじけてました。「語ろうか」初の伏 せ字ですがその状況は、筆舌に尽くしがたいものがあるので、省略することを お許し下さい。 ---------------------------------------------------------------------- 明けて、2日目。「サークルに対するアンケート」というものがあり、これ について話し合うことになりました。昨日の今日ですから、気絶(寝ている)し ている人もいたりします。 このアンケート内容は、従来の古き良きサークルのチェック項目で、興味深 いものがあるので、今回配られたものを掲載します。 ------------------------------------------------------------------ 1. 学習・活動 1) クラス別の学習会がある 2) カリキュラムに沿った学習機会がある 3) 聴障者から直に学ぶ学習機会がある 4) 文化活動を取り入れている 5) 途中入会した人への学習対策が講じられている 2. 情報 1) 会報を定期的に発行している 2) 他団体の行事等について、情報交換の機会を設けている 3) -- 4) 各会議の際にしては会議録を作成し、会議に参加できるようにしてい る 5) 一方的な譲歩発信だけではなく、反応を確認する策を講じている 3. 組織1 1) 定期総会がある 2) 役員会が定例で開催されている 3) 役員会には一般会員もオブザーバーとして参加している 4) 会員同士で意見交換を行う場がある 5) サークル会員は増加傾向にある 4. 組織2 (事務) 1) 事務局が明確になっている 2) 会則がある 3) サークルのリーフレットがある 4) 名簿があり、定期的に更新されている 5. 行事 1) 定期的に行事を開催している 2) 行事についてチラシを作成し配布している 3) 行事に際して聴障者への呼びかけがなされている 4) 行事に際してサークル会員同士で協力しあう体制が整っている 6. 他団体との関係 1) 地域ボラ連に所属している 2) サ連に所属している 3) 全通研・通訳連絡会から定期的に情報が入る。または行事に参加して いる 4) 聴覚障害者協会から定期的に情報が入る。または行事に参加している 5) 行政との交渉場面に参加している 7. 地域社会 1) 市町村主催の行事に参加している 2) 学校・企業主催の手話講座等に協力している 3) 市町村または社会福祉協議会主催の手話講習会の運営に関わっている ------------------------------------------------------------------ こういうアンケートは質問の解釈次第でいかようにもなるので、あくまでも 参考にしか過ぎません。だから、全部できているからいい、×だからダメ、と いうわけではないと思います。ただ、自分のサークルの欠けている点を考える 意味では有用だと思います。それは討論集会の中でも出されていて「このアン ケートの意義はセルフチェックだ」という意見でまとまりました。 それにしても、このアンケートで満点が取れるサークルはすごいですね。そ れが理想かどうかは別して、組織として継続してサークルが運営できるのは大 変ですが、素晴らしいことです。 ただ、こういうアンケートが良い悪いで一喜一憂することには、注意しなけ ればなりません。アンケートは何か有用な活動のための調査に使うものであっ て、アンケートが先にあるわけではないのです。できることなら、自らの活動 から、このようなアンケートを作りだせるぐらいの立場でありたいものです。 事実、関ブロの手話サークル分科会では、このアンケートの改良案を求めてい ます。 さて、分科会は、互いの意見交換をして、無事に終わりました。来年は栃木 で開催されるそうです。 ---------------------------------------------------------------------- ようやくなんとか今回の原稿がまとまりました。No.70は、何を語りましょ う? では、また来週。 ---------------------------------------------------------------------- このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』 を利用して 発行しています。http://www.mag2.com/ (マガジンID: 0000038270) ---------------------------------------------------------------------- ■登録/解除の方法 メールマガジン「語ろうか、手話について」は、以下のURLよりいつでも 登録/解除可能です。 http://www.mag2.com/m/0000038270.htm http://www.rr.iij4u.or.jp/~tokudama/kataro/ ■バックナンバーの参照 http://www.rr.iij4u.or.jp/~tokudama/kataro/ http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000038270 ■掲示板 http://www64.tcup.com/6411/tokudama.html 補助的な情報を掲載しています。編集者への連絡はMailをお使い下さい。 ■苦情、文句、提案、意見など Subjectに[kataro]を入れて、以下のアドレスまでMailをお送り下さい。 個別には返事ができないかもしれませんので、ご了承下さい。 tokudama@rr.iij4u.or.jp ====================================================================== ○メールマガジン「語ろうか、手話について」(週1回以上 発行) 発行: 手話サークル活性化推進対策資料室 編集: 徳田昌晃 協力: 五里、おじゃまる子、くぅ(ヘッダ作成) 吉本弥生、森川保(資料提供) 発行システム: インターネットの本屋さん『まぐまぐ』http://www.mag2.com/ マガジンID: 0000038270 ■意見、文句、提案、投稿は、居住都道府県名と氏名(匿名可)を添えて tokudama@rr.iij4u.or.jpまで送って下さい。 ■メールマガジン「語ろうか、手話について」は、著作権は徳田昌晃に所属し ますが、基本的には転載・複写自由です。有効にご活用下さい。 ======================================================================