ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/_/ メールマガジン 『語ろうか、手話について』 _/_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ No. 95 2003年12月17日発行 ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ いつになくご無沙汰しております。いつの間にか年も押し迫って12月、年賀 状の受付も始まってしまいました。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。私は 風邪やらなんやらで、結構気ぜわしい毎日を送っております。手話サークルに 行く暇もありません。ダメですよねぇ、こんなことでは。そして「語ろうか」 も100号を目指していたのも遠い昔。自分自身、まだ95号目なんてびっくりで す。あと5つですか...今のペースでは半年ぐらいかかりそうですね。 ---------------------------------------------------------------------- 今回は、趣向を変えまして、全国の皆さんに質問したいことがあります。手 話で表した県名について、私が常々疑問に思っていることをあげてみますので 何かご存じの方がいたら、掲示板なり、メールなりで情報をお寄せ下さい。新 年にはその回答編をお送りしたいと思います。 また、これ以外にも県名で疑問があればお寄せ下さい。「ほぅ!」と思うよ うな疑問があれば、第二弾として取り上げていきたいと思います。(トリビア の種、みたいですけど、はい、その通りです。) では、よろしくお願いします。 ---------------------------------------------------------------------- ○長崎 私が初級講習会で習ったとき、「長崎」は平和祈念像のポーズでした。それ がいつからか「その表現は、原爆を思い起こさせるから良くない」といった理 由で「長い/先」の表現になっています。私の記憶が確かなら、古い「わたし たちの手話」には平和祈念像ポーズで載っていて、その後改訂されて今、流通 している書籍では「長い/先」になっていると思います。 ただ、先日、ろう者で初めて遺族代表でスピーチして、それが大々的に取り 上げられているところからすると、原爆について語ることはタブーではなく なっているように思います。それに「平和祈念像」は「原爆」の象徴というよ りは、「平和」を願う像なんですから、趣旨からして、タブーというわけでは ないように思うわけです。ですから、平和祈念像ポーズを封印する意味はない のではないかと思います。 でも、地元ではどうなんでしょう? 私は九州には行ったことがないので、そ のあたりわかりません。長崎県内では「長崎」をどのように表しているのか教 えて下さい。 ---------------------------------------------------------------------- ○鳥取 もう10年ぐらい昔、鳥取の人が「地元で『鳥取』を表すときは『鳥/取る』 ではなくて『鳥』だけ。面倒だから『取る』は省略する」と言っていたのを覚 えています。そういうことはよくあるので、たぶん、今でもそうなんだろうと 思います。 となると、気になることがあります。岐阜です。岐阜は「鳥」だけです。県 名を「鳥」だけで表すと、鳥取では鳥取を示し、岐阜では岐阜を示すことにな るでしょう。そこまでは自然ですが、他の県ではどうなのかが気になります。 鳥取と岐阜の間にある滋賀、京都、兵庫では、「鳥」を県名として表すとどち らに解釈されるのでしょうか? 鳥取は「鳥/取る」で表現するのでしょうか? それとも省略する地域があるのでしょうか? 私は兵庫、岡山、広島、島根あたりは省略するのではないかと予想している のですが。 ---------------------------------------------------------------------- ○三重と高知 三重と高知は、よくよく考えると、メチャクチャ直球な表現です。普通、そ の県の特産や有名な人、建造物などから表現が考えられますが、三重は「3/重 い」、高知は「高い/知る」です。 この手話はいつ頃決まったのでしょうか? こんな人工的な表現ならば、たぶ ん決まった時期も特定できるように思うのです。そして、それぞれの県では、 他に表現がないのでしょうか? 実は「わたしたちの手話」に載っている以外に も、長年使われている地元の手話があったりするのではないかと思ったりする のですが。 ---------------------------------------------------------------------- ○岡山 岡山の表現は実に不思議です。他の県はだいたい予想が付きますが、ここだ けはいったい何を表現しているのか、いまだに謎です。 辞書では「新幹線が行き交う様子」なんて載っていたりしますが、いくらなん でも手話は新幹線が走る前からありますよねぇ。「灯台の光」という説もあり ますが、そんなに有名な灯台があるのでしょうか? 畳という説もありますが、 どこがどう畳なのかわかりません。 語源というのは結局のところ正しいことはわからないものですが、それはさ ておき、地元では、どんな説が有力なのか? 岡山の人、教えて下さい。 ちなみに新潟も諸説ありますが、地元では「佐渡の形」もしくは「佐渡に船 が行き交う様子」という、佐渡説が有力ですね。 ---------------------------------------------------------------------- ○徳島 私が手話を勉強し始めた初級講習会では、なんと「徳田」という人が3人い ました。そこで1人目は「徳島」の「徳」、2人目は「損得」の「得」、私は 「徳川家康」の「徳」を使うことになりました。結局、1人目は結婚して名字 が代わり、2人目はいつの間にかいなくなり、私がだけが「徳田」で残ってい ます。で、一番使いやすい「徳島」の「徳」を使っています。 でも、実は本当に「徳島」の「徳」かどうかは知らないんですよ。今まで私 の説明を信じていた人、すみません。 さて、私が使っている「徳島」の「徳」ですが、指文字の「む」で、親指を あごにつけて、人差し指を上方向から反時計回りに回すように表現します。 これって徳島では使われているのでしょうか? ---------------------------------------------------------------------- ○鹿児島と沖縄 初級講習会で初心者が苦労するのが、「鹿児島」と「沖縄」だと思います。 どちらも複数の指を立てて頭の横でクルクルっとします。このクルクル具合が 難しく、私は「鹿児島は3本、沖縄は2本で適当にクルクルしろ」と習いまし た。 でも、もしかすると、現地ではもっとはっきり区別されているのではないか と思うわけです。手を動かさなくなるという自然な変化から想像するに、頭の 横を叩くだけといった具合に変化しているのではないかと思うのですが、どう なんでしょう? ---------------------------------------------------------------------- ○富山 私の記憶が確かなら、普通の辞書に載っている富山の手話は「と/山」で す。でも、私が手話を勉強し始めて3年ぐらいたったときに「と」の指をその まま山と動かす手話が使われ始めました。いまでは、こちらが公式になってい るように思います。県名も変わるんだなぁ、と思ったことを覚えています。 この「と+山」手話は、どこまで広まっているのでしょうか? 実は、日本全 体ではいまだに「と/山」だったりするのでしょうか? それとも、すんなりの 世代交代は終わっているのでしょうか? 皆さんの地元での「富山」を教えて下 さい。 ---------------------------------------------------------------------- 以上、色々な情報、お待ちしております。ということで、今年の「語ろう か」は、よっぽどのことがない限り、これが最後です。 では、良いお年を。 ---------------------------------------------------------------------- このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』 を利用して 発行しています。http://www.mag2.com/ (マガジンID: 0000038270) ---------------------------------------------------------------------- ■登録/解除の方法 メールマガジン「語ろうか、手話について」は、以下のURLよりいつでも 登録/解除可能です。 http://www.mag2.com/m/0000038270.htm http://www.rr.iij4u.or.jp/~tokudama/kataro/ ■バックナンバーの参照 http://www.rr.iij4u.or.jp/~tokudama/kataro/ http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000038270 ■掲示板 http://www64.tcup.com/6411/tokudama.html 補助的な情報を掲載しています。編集者への連絡はMailをお使い下さい。 ■苦情、文句、提案、意見など Subjectに[kataro]を入れて、以下のアドレスまでMailをお送り下さい。 個別には返事ができないかもしれませんので、ご了承下さい。 tokudama@rr.iij4u.or.jp ====================================================================== ○メールマガジン「語ろうか、手話について」(月1回以上 発行) 発行: 手話サークル活性化推進対策資料室 編集: 徳田昌晃 協力: 五里、おじゃまる子、くぅ(ヘッダ作成) 発行システム: インターネットの本屋さん『まぐまぐ』http://www.mag2.com/ マガジンID: 0000038270 ■意見、文句、提案、投稿は、居住都道府県名と氏名(匿名可)を添えて tokudama@rr.iij4u.or.jpまで送って下さい。 ■メールマガジン「語ろうか、手話について」は、著作権は徳田昌晃に所属し ますが、基本的には転載・複写自由です。有効にご活用下さい。 ======================================================================