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             _/_/ メールマガジン 『語ろうか、手話について』   _/_/
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No. 96                                              2004年 1月14日発行
ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ

  いまさらですが、明けましておめでとうございます。
  今年は、昨年達成できなかった100号目指して頑張っていきますので、今年
も気長に「語ろうか、手話について」におつきあい下さい。色々な御意見お待
ちしております。

  なんだかんだで、昨年は全部で12本しか配信できず、しかも増刊号やただの
連絡も含まれているので、本編としては10本ぐらい。月刊にもならないという
状態でした。でも、このメルマガの知名度は上がっているようで、あちこちで
「読んでますよ」と言われたりします。でも、最近は配信していないわけでし
て... んー、そのあたり、私としてはなんとも違和感があったりしますが、古
い記事を読むときは、日付を確認して、現在とは異なる部分があることを差し
引きながら読んで下さいね。

  とにかく、あと4つで100号です。何か記念になるようなことをやりたいと思
うのですが... なによりも、その前にネタ集め! ということで、100号記念で
読者の会(?)のようなものを実施したいと思います。メールだと意見を書くの
も面倒という方や手話で直接話したいという方から、直接御意見を頂く場を設
けたいと思います。とりあえず、2月か3月、東京のどこかに集まって、適当に
ワイワイやれればと考えているのですが、詳細は掲示板で詰めていきたいと思
うので、参加したいと思う人は掲示板かメールでご連絡下さい。「あのときの
語ろうかでは、こんなことが書いてあったけど、私はこう思うんよ」と蕩々と
語ってくれる方、大歓迎です。確実に数名以上が集まるとなったら決行です。
どうぞよろしく。

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  さて、今回は、本来の順番なら「県名の疑問」となるところですが、もう少
し情報を募集したいので、別の話をします。
  県名については、鹿児島、沖縄情報がまだ少なく、富山は古い手話をやって
いる地域がほとんど全滅です。うちではこうやっているよー、という情報をお
待ちしています。

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  では、いよいよ本編。今回は全通研にまつわる2つのネタを皆さんからのお
便りを元にお送りします。

  まずは関東在住のNさんのお便り。
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 研修センター募金決まったようですね。
 (中略)うちでは、さらに聴覚障害者の老人ホーム建設の、募金活動もやっ
  ていてとてもきついです。
 1人800円強の計算で出されました。
  研修センターは今回乗り切ってもほんとに今後は大丈夫なのでしょうか?
  苦しくなったらまた募金? 会員が多いのはいいがそんなに募金ばかりでは
  お手上げです。
  厳しい目でどう思われますか?
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  どちらかというと、私は募金を集める側の人間なので、とても耳が痛いで
す。私がいる千葉もろう重複施設の募金があって、かなり疲労感がたまってお
ります。会員からも「通研から流れてくるのは寄付のお願いばかり」という声
もあり、機関誌担当の私としても、なんとかしたいと考えております。うちは
貧乏人のライオンズクラブか? なんて自虐的な考えさえ浮かんできます。

  ちなみに、千葉は「1口1000円で、できれば2口ぐらいお願いします」という
やり方でやっております。中央からの割り当ては1人(ろう連、全通研会員)当
たり1500円ですから(これは全国どこでも同じです)、だいたい3人に2人が寄付
してくれればなんとかなるでしょ、1000円ぐらいなら出してくれる人なら出し
やすいでしょうし、余裕がある人は口数で上積みできるし、と私が全通研内の
会議で提案したら、いつの間にか千葉での方針になっていました。なんか、責
任感じる...
  でも、実際は寄付してくれる人の少ないこと。まぁ、しょうがないんですけ
どね。会費で1万円も出してくれて、それにプラス1000円とか2000円は厳しい
です。ということで、今のところ千葉での達成率は70%ぐらい。私はもう十分
でしょ、と思ったのですが、なんと、話がまだありまして。

  この募金、期間が延長されてしまいました。3月中旬までだそうです。
  昨年の全通研代議員会で「目標額が達成されなくても12月でスパッと止め
る。いつまでもダラダラやらない」と言っていたのは何だったのか。言い訳め
いた文書も送られてきましたが、私の印象では全然言い訳にもなっていなくて
金額が足らないから延長って感じです。確かに12月末の集計では全国で25%の
達成率は少ないと思いますけど、締め切った後で集計し直せばもっと増えるだ
ろうし、そもそもダラダラやらないって言ってたじゃん。

  ということで、私自身は、惰性では募金活動をしていますが、すでに気持ち
は来年度の代議員でどうしたものかを考え中です。研修センターの決算も提出
してもらわないと納得できーん! と今から息巻いております。

  この半年ぐらいで数人の重要人物から話を聞いて、京都から破格の条件で建
物をもらったのは事実ということもわかったのですが、それ以上に施設を運営
していくというのは厳しいもののようです。絶対無理というわけでもないよう
ですが。ただ、正確なところは、今年の決算でも見ないとなんともわかりませ
ん。

  で、私的に総括しておきますと、この募金による目標金額はろう連と全通研
あわせて5000万円なわけですが、募金のチラシにも書いてあったとおり、全体
予算に占める5000万円なんて1割強しかなく(大部分は日本自転車振興会からの
寄付金)、そのわずかな金を集めるために、会員全員を疲弊させるのはとても
いい方法だったとは思えません。安易すぎました。まずは借金してまかない、
今後数年かけて、本やグッズなどの物品の販売、イベントの参加費への上乗せ
などで、稼ぐべきなのではないかと思います。来年度以降もお金は必要なんで
しょうけど、もう募金はやるべきではないと思います。またやると言い出した
ら、今度は全通研を見限って辞めましょう。

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  古い話を今頃引っ張り出してきてすみませんが、次は掲示板からです。
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 手話通訳士の試験名称が手話通訳技能検定試験となっていることは、徳田
  さんは、ご存じだと思います。通訳士協会が、通訳の技能検定だとはっき
  りいっているようです。

  ろう連は、そのあたりどのように思っているのでしょうか?
  「手話通訳技能検定試験に対する当面の見解」とは出さないのは、どうし
  てでしょうか? 徳田さんが、もしご存じでしたらお教えください。
  私も、あまり、そのあたりの事情を知らず、今後、どのように手話学習を
  していくべきか正直、考え中なのです。ご教示ください。
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  ろう連の内部のことは全くわからないので、私も推測するしかありませんけ
ど、見解を出さないことに、そんなにたいした理由はないと思います。

  通訳士の試験を「技能検定だ」と言っているのは、しょせん、試験では技能
しか判定できないから、ということだと思います。全通研は、今までケース
ワーカー的な活動を主体にしてきましたから、どちらかと言えば「手話」とい
うよりは「通訳」、もっと言えば「聴覚障害者」に力点を置いています。私の
ように手話がいまいちでも(私は、いまだに登録とか士などの試験に合格した
ことがありません)、活動を担っていけるのはそういう面があるからです。
  ですから、通訳士の試験を「技能検定」と言い切るのは、あまり不思議でも
ありません。
  ろう連の正式な見解もわかりませんが、たぶん、似たようなところだろうと
思います。

  もし、全通研の望むケースワーカー的なことが試験で測ることができれば全
通研としてはそういう試験をやるのだろうと思いますが、それはとても難しい
でしょう。本気でやろうとするなら、試験よりも、医者や看護婦のように専門
的な学校や大学の課程を作って、時間をかけた教育をして修了という形にする
か、実務経験何年以上という方法で認定していくしかないでしょう。でも、手
話通訳という資格を新規に作るためには、そのような時間がかかることはとて
も無理でしたし、まだ通訳者が足りないと言われているので、今でも導入する
ことは難しいかと思います。

  とにかく、通訳士試験が「技能検定試験」になっているのは、技能がウリな
のではなくて、試験を作ってみたけど、結局、技能しか試験できないから、と
いう後ろ向きな理由で、そういう名前が付いているだけでしょう。

  それに対して手話技能検定協会の試験は「技能」がウリです。全通研が通訳
は技術だけではないという主張しているのに対して、ならば技能だけに特化し
た試験があってもいい、というのが技能検定協会の試験です。だから、ろう者
でも受験できるわけです。全通研のような他へのしがらみがないことと、新し
い考え方をうまく取り入れたので、実現できた試験だと思います。

  さて、勉強をどうしようかと言うことですけど、試験目的に勉強してもしょ
うがないですよ。英語には、英検というのがありますけど、英語が話せるよう
になりたいから英検の勉強をするって人はそんなにいないと思います。どの程
度英語ができるようになったか目安として受けるとか、あとは会社に試験結果
を出さなければならないからとか、試験を受けるというのは、その程度だと思
うのです。
  だから、必要なときに必要なだけ話せるように、手話の勉強を続けるのがい
いと思いますよ。もし、興味があれば、適当な試験を受けるということで。も
し、手話通訳を仕事にするなら、通訳士に合格することを目標にすればいいと
思いますが、そうでもなければ自分が普段手話で話すろう者とよく通じること
を目指す方がいいのではないかと。

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  次回は県名の疑問の回答編になります。まだ、情報募集中ですので、よろし
くお願いします。

  ところで、1月25日に埼玉の手話サークルの集いで話をすることになりまし
た。昨年、石川県の県サ連一泊研でもお話しする機会があったのですが、話が
散漫になりいまいち出来が良くなかったので、その反省を踏まえて、テーマを
絞ってしっかり気合いを入れて準備しております。参加される方がいたら、感
想など、どうぞ、よろしく。

  では、インフルエンザなど体には気をつけましょう。

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