d(^O^)b★d(^O^)b★d(^O^)b★d(^O^)b★d(^O^)b★d(^O^)b★d(^O^)b★ メールマガジン 「語ろうか、手話について」 Note.15 2004年10月20日発行 d(^O^)b★d(^O^)b★d(^O^)b★d(^O^)b★d(^O^)b★d(^O^)b★d(^O^)b★ 皆さん、こんにちは。 先週のメルマガは、ちょっと弱気な内容でしたが、そうなると元気づけてく れるメールが何通か届きまして、ほんと、私は読者に恵まれています。どうも ありがとうございました。なんだかんだで5年以上も続いているのは皆さんの おかげです。まだ一部の人しか返事が出せていませんが、今回は必ずだそうと 努力していますので、いましばらくお待ちください。 それから、読者の会に参加された方もお疲れ様でした。色々と興味深い話を 聞かせてもらえて、とても楽しかったです。また、今後機会ありましたら、よ ろしくお願いします。 ---------------------------------------------------------------------- 今日のテーマは、本当はすごく重いのでしょうけど、徒然書いたので、Note シリーズです。内容は、読者の会の前に開催された全通研30周年記念フォーラ ムin関東の講演会に関連して。と言っても、結局、要員として駅前に案内板 持って立っていた私は、講演は聴いていませんけど... 午前中に全通研本部運営委員の小出新一氏が手話通訳と福祉一般をテーマに 講演をしたそうで、その中で今後の手話通訳制度について言及されたそうで す。詳しいことは聞いていないからわかりませんが、ちょりっと、聞いた人か ら又聞きで聞いた話ですと、三位一体改革のことなどなどで、今後、手話通訳 はどうなるのかねぇ、といったような話だったようです。 現在、手話通訳は原則として無料です。例外はありますが、話が複雑になる ので、今回は有料の通訳は考えないことにします。 この無料の手話通訳は、全日ろう連や全通研がかなり頑張って、昔の厚生省 にかけあってきた成果であると言えます。おそらく、理念として、聴覚障害者 の人権を保障することは手話通訳があることであり、人権を保障するのに有料 なんてとんでもない、無料で当然、ということなんだと思います。単純な話、 有料より無料の方がいい、という考え方もできますが、理念として、もっと人 権という側面から、崇高な考え方ができると、少なくとも私は信じています。 さて、それがどんどん変わってきているのが、ここ最近の情勢です。特に介 護保険が導入されてから、行政の世界では、考え方がコペルニクス的転回を迎 えたと言っていいと思います。 それはサービスを受けるなら、いくらかでも有料化するのは仕方ない、とい う考え方です。それが「保険」という制度、枠組みの導入の根拠となっていま す。介護保険を必要とする人は、介護を受けなければ人権の保障、憲法で保障 している社会的、文化的な生活ができない人なわけですが、そんな人でも、介 護保険を使うためには費用の一部を負担することになっています。 そして支援費制度。これは、全額税金でまかなわれていますが、仕組みとし ては介護保険制度と瓜二つです。たぶん、将来的には介護保険と統合されるで あろう、そして支援費制度を利用する人は一部負担になるだろうと考えられて います。障害者団体、というか、障害者はかなり危機感を持っています。それ については、厚生労働省は、確か、一部負担はあるけど、人によっては、それ を補助金の形で穴埋めする形で、負担できないものは負担はさせない、という ようなことを言っていると思います。(Noteシリーズなんで、このあたりの言 い回しの不正確さは勘弁してください。) さて、手話通訳です。三位一体改革とは別の話で、介護保険に手話通訳を組 み入れる、なんて話もあります。そうなると、当然、手話通訳が有料化されま す。これについて、どう考えればいいのか? 私はもう無理だと思うんですよ、手話通訳が完全に無料なのは。一番の理由 は、聴覚障害が生命の危機に直結する障害でないこと、聴覚障害者の就職率は 他の障害に比べて高いことがあります。福祉というのは、社会的に余裕のある ところから余裕のないところへ強引に資源を流す仕組みだと私は思うのですが 聴覚障害者は他の障害者に比べれば余裕ある場合が多いじゃないですか。そう なると、一部ぐらい負担してもしょうがないかなと。それに、医療費だって、 どんどん負担が増えている昨今、手話通訳だけが無料というのは無理なのでは ないかと。 比較するのはなんなんですが、ゴミの回収有料化みたいなもんです。環境省 は家庭ゴミの回収も有料化する方針を打ち出しました。ええー、住民税って 何に使ってんだよって文句も言いたくなりますが、世の中、そこまで変わって きているんだと思います。 それと、実は聴覚障害者の大部分は中途失聴者、難聴者であり、手話通訳よ りも要約筆記の方が必要とされるはず、という現状もあります。でも、そちら は制度が未整備だから十分ではない。同じように保障されなければならないも のが、今まであるものと無いもので違いが出てくるのもおかしいと思います。 確かに手話通訳は必要。でも、使ったものには金を払う。あとは社会の仕組 みとして、個人の負担をどこまで軽減するのが妥当なのかってことなのではな いかと。で、私は保険なんてケチな仕組みを使わず、税金投入で一本化すれば いいと思うんですけどね。 ---------------------------------------------------------------------- では、次回の語ろうかをお楽しみに。 ---------------------------------------------------------------------- このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』 を利用して 発行しています。http://www.mag2.com/ (マガジンID: 0000038270) ---------------------------------------------------------------------- ■登録/解除の方法 メールマガジン「語ろうか、手話について」は、以下のURLよりいつでも 登録/解除可能です。 http://www.mag2.com/m/0000038270.htm http://www.rr.iij4u.or.jp/~tokudama/kataro/ ■バックナンバーの参照 http://www.rr.iij4u.or.jp/~tokudama/kataro/ http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000038270 ■掲示板 http://www64.tcup.com/6411/tokudama.html 補助的な情報を掲載しています。編集者への連絡はMailをお使い下さい。 ■苦情、文句、提案、意見など Subjectに[kataro]を入れて、以下のアドレスまでMailをお送り下さい。 個別には返事ができないかもしれませんので、ご了承下さい。 tokudama@rr.iij4u.or.jp ====================================================================== ○メールマガジン「語ろうか、手話について」(月1回以上 発行) 発行: 手話サークル活性化推進対策資料室 編集: 徳田昌晃 協力: 五里、おじゃまる子、くぅ(ヘッダ作成) 発行システム: インターネットの本屋さん『まぐまぐ』http://www.mag2.com/ マガジンID: 0000038270 ■意見、文句、提案、投稿は、居住都道府県名と氏名(匿名可)を添えて tokudama@rr.iij4u.or.jpまで送って下さい。 ■メールマガジン「語ろうか、手話について」は、著作権は徳田昌晃に所属し ますが、基本的には転載・複写自由です。有効にご活用下さい。 ======================================================================