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    メールマガジン 「語ろうか、手話について」

Note.24                                             2004年12月15日発行
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  皆さん、こんにちは。

  最近はパソコン要約筆記ばかりにかまけていて、手話とはすっかりご無沙汰
です。この時期はクリスマス会の依頼が多くて、あちこちでサンタ姿でキーを
打っています。ということで、書く時間がなーい。この原稿を書いているのは
12月も初旬。今、どのぐらい寒くなっているのはわかりませんが、体には気を
つけて。病気になったら、クリスマスケーキもおいしくないですから。

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  さて、今日の話題は原点に戻って手話サークル。今、千葉では県サ連、県レ
ベルの手話サークル間の連絡組織を作ろうと、準備会が開かれています。すっ
たもんだがあったのですが、現在、とても高度な議論が続けられていて、まさ
に千葉の手話サークルの歴史に刻まれる場面に同席しているんだって実感があ
ります。
  もっとも、私は全通研からのお手伝いとして、記録係として後ろの方でキー
を打っているだけです。ですから、意見を言うことはないのですが、色々と勉
強になってます。会議の内容は私の立場上、漏らすことはできませんが、参加
者の意見を聞いていて思ったことを書きたいと思います。

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  手話サークルとは何か? 全日ろう連が出した手話サークルに対する方針は、
30周年記念誌に付録で付いているCD-ROMに収録されていますが、そこに流れる
基本思想は「ろう協と共に歩む健聴団体」というものです。

  手話がろう者の言葉である以上、手話サークルがろう者と分離して存在する
のは不自然です。ですが、「ろう協と共に歩む」となると、少し話が違ってき
ます。いや、昔はそれでも良かったでしょう。でも、時が流れると、色々と状
況も変わってきます。

  まず「ろう協」という部分です。ろう協と関係を持たない手話サークルは多
数存在します。例えば、ろう者個人が先生となり集まっている手話サークル。
その先生となるろう者次第で、手話サークルの性格は異なります。単なる勉強
会、色々な活動をするコミュニティとしての手話サークル、ろう運動などにも
熱心な昔ながらの手話サークルと同じようなもの。私はコミュニティとしての
手話サークルは、とてもいい状態だと思います。そういう例を見ていると、ろ
う協と関わっていないから手話サークルとは言えないと思います。

  ろう協と関わっていても、おかしくなっている手話サークルもあります。あ
まり連絡がないところや、けんかしていたり。そうなると、サークルより以前
の問題です。そんなことを聞いていると、昔ながらの手話サークルが成立しに
くくなっているのでないかと思ったりもします。

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  さて、以前からちょっとずつ気になっていたのですが、最近顕著になりつつ
あると思うのが、企業と大学の手話サークルです。これらの手話サークルは地
元の手話サークルとの対比で語られることが多いです。つまり、手話サークル
はろう協と共に活動している、つまり、ろう協とは地元、地域で活動しており
手話サークルも地域で活動している。それに対して、企業や大学内手話サーク
ルは違う、というわけです。

  私は大学の手話サークルに所属していたことがありますし、今は企業の手話
サークルに所属しています。仕事が忙しくてあんまり行ってませんけど... で
そういう立場から言わせてもらうと、なんで、この2つのサークルが地元で活
動していないと言われる理由が全くわかりません。なんか異端のものを排除す
る空気を感じます。

  確かに大学も企業も閉鎖的ではあります。でも、それなくして、今、社会は
存在しません。学生はどこにいますか? 今の子供の大学進学率は50%を越えて
いるんですよ。働いている人はどこにいますか? 企業は職場を提供し、資材を
購入し、物を売り、税金を納めています。俗に言う民間企業なくして社会はあ
り得ません。多生閉鎖的とは言え、それを排除するのは一体どういう訳か、私
は理解に苦しみます。

  全通研は大学へも企業へも食い込みが足りないと思います。アンケートを見
ても、全通研は主婦団体です。それは日本の人口からして、かなり多くを占め
る層の代表ではありますが、それ以外の部分も大きいわけですよ。学生、企業
人、高齢者。特に学生を取り込めない組織は先がありません。手話サークルは
もっと多方面な人を取り込んでいく必要があると思います。

  と同時に、あの手話サークルの方針を今一度よく読んで、今の実態にあった
方針を再構築していく必要があると思います。

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  ところで、宗教関係の手話サークルも排除するような空気が感じられます。
でも、アメリカだと教会が手話を伝える役割を担っていたりします。日本だと
天理教が宗教用語の手話辞典を作っていたりします。確かに、日本では宗教が
特異な位置にいるのは否定しませんが、それを排除することが健全なのか? と
思うと、私はそれは視野が狭すぎると思います。
  私がいた石川県とその時期は、オウム真理教が熱心に活動していた時期と場
所が一致していまして、私はオウムにこそ関わらなかったものの、それに対抗
心を燃やす幸福の科学やら、民青の人には色々と話を聞いたことがありまして
さすがに足を突っ込むまでには至らなかったのですが、この人達と親友になり
たいとは思わないまでも、自分の見識を広めるには時々話すには面白いかなと
思いました。宗教は宗教、思想は尊重するとしても、手話の担い手、話し手と
しては、もっと広くつきあって、お互い研鑽し合うことが大事だと考えていま
す。

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  ところで、来週か、再来週に三位一体改革について、最新情報を加えた超わ
かりやすい解説をお届けします。これは結構自信作です。最近、登録者が減っ
ていますが、皆さん、是非、周りの人も「語ろうか」の登録を勧めてあげて、
受信してください。

  では、来週の語ろうかをお楽しみに。

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