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        メールマガジン 「語ろうか、手話について」

Note.52                                             2005年 9月21日発行
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  朝晩はだいぶ涼しくなってきて、活動が活発になってきている徳田です。

  今回の原稿から総選挙後です。スクープ原稿があるにはあったのですが、あ
んまり面白くなかったので、急遽、差し替えてます。

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  9月も、もう終わりと言うことで、夏ドラマも続々最終回。来週からは秋ド
ラマがスタートし始めます。

  今年の夏ドラマはそこそこ面白かったものが多かったようですが、私が注目
していたのは「ドラゴン桜」と「女王の教室」。前者はマンガの原作もあるの
で、予想通りの話展開と終わり方でしたが、問題は後者でした。

  とにかく問題作。
  ある小学校の6年3組が舞台のドラマなんですが、阿久津真矢という教師が赴
任してきて、いきなりテストを行い、成績順に好きな席に座らせて、成績の悪
い者は雑用係として掃除やらなんやらを全部やらせる。登校拒否の生徒には、
もう来なくていい、と言って卒業証書を渡してしまうわ、踊りが下手な生徒に
は、みんなの迷惑だから、と言って発表会を欠席扱いにしてしまうわ、夏休み
を潰して毎日補習するわ、かと思うと、生徒がピンチの時には必ず現れて暴漢
をやっつけるわ、手当てするわと、こう書いていていてもわけがわからんので
すが、とにかくスーパー教師なんです。

  その過激な表現から、テレビ局には電話が何万本も殺到したとか。
  表現は過激でしたが、メインテーマは「自分で考えて、行動しろ。いまでき
ることをしっかりやれ。命は大切にしろ」と極めて真っ当なものでした。

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  私も、このドラマにはだいぶ楽しませてもらいまして、そして考えさせられ
ました。
  よくありがちな感想は、インターネットにある様々な掲示板にお任せすると
して、ここで取り上げるのは、ある掲示板で「こういう生徒の壁になる先生は
昔なら結構いたよ」という意見です。

  壁になると言えば、あまり教育の現場には詳しくないのですが、一昔前の典
型的な口話教育の先生って、生徒にとっては阿久津先生なんじゃないかなぁ、
と思いました。
  最近、ろう教育業界では「生徒に合わせた教育を」と手話の推進も進んでい
るようですが、阿久津先生の言葉を借りれば「社会に出ればこんなひどいこと
はいくらでもあります。社会は、あなたたちに合わせてなんてくれません。い
い加減目を覚ましなさい」ってところでしょうか。

  いえ、それだけが正しいとは思いませんが、正しい側面もあるから教育って
難しいなと思いました。

  「ドラゴン桜」では、阿部寛が「社会では答えがたくさんある。どれも正解
だ」と締めていましたが、なかなか考えさせられた夏ドラマでした。

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  では、次回の語ろうかをお楽しみに。

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