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        メールマガジン 「語ろうか、手話について」

Note.89                                             2007年 2月28日発行
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  こんにちは、もうちょっと八つ橋を買っておけばよかったと公開している徳
田です。

  意外とおみやげを配る先はあるもので、何箱か適当に買ってきた八つ橋は自
分で食べる分はまったくなくなってしまいました。ちょっと残念。でも、八つ
橋なんて、東京駅あたりに行けば売っているか?

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  今回から討論集会in京都で仕入れたネタをお送りします。

  討論集会では「読んでますよ」って声をかけられたり、直接ネタを教えても
らったりして、ありがとうございました。相変わらず販売でアタフタしていて
満足にお話もできずにすみません。

  そうそう、横浜で読者の会を開くと言っている人がいました。腰の重い私で
はなく、読者主催ですから、きっと素晴らしい会合になることでしょう。私も
期待してます。続報は、また後日。

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  さて、討論集会in京都シリーズの1つ目は、アイドラゴンです。

  日聴紙を読んでいる方は、後半に1ページほど番組表が付いていたり、広告
が載っていたりするのでご存じでしょう。「目で聴くテレビ」というCS放送を
見るためのチューナーがアイドラゴンです。

  目で聴くテレビ
  http://www.medekiku.jp/index.html

  テレビっ子の割には、ケーブルとかCSとか全然見られない環境にいるので、
細かいことはよく知らないのですけど、目で聴くテレビは聴覚障害者を対象に
した番組を流すCS放送だそうです。ニュースとか、デフリンピックの様子も手
話で伝えてくれる番組を流しているそうです。

  NHKやフジテレビなどと比べて、あまり小さい規模ではありますが、一応は
テレビ局です。運営主体はCS障害者放送統一機構。役員には全日ろう連、全難
聴、それから全通研も関わっています。

  テレビと聞くと、やまびこテレビというものがありましたから、どうにも怪
しい印象を持ってしまうのですが、こちらは焼却炉を売りつけたりしていない
ので、ご安心ください。

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  で、この「目で聴くテレビ」の何を話題にしたいかと言いますと、討論集会
の1日目の夕方から始まった支部代表者会議で、「目で聴くテレビ」について
の報告とお願いがあったんですね。

  支部代表者会議自体の時間が限られていて、いつもながら事務局長の話が長
かったので、かなり簡潔な報告とお願いだったのですが、まずはごく簡単に経
緯の説明がありました。

  「目で聴くテレビ」は、阪神淡路大震災で聴覚障害者向けの情報不足という
痛い経験から、今後同じ轍を踏まないために、と創設されたテレビ局なんだそ
うです。

  私の心の中では、もうすでにここでつっこみどころいっぱいです。

  確かにあの大震災の時は、手話ニュースがなくなったことはあった。字幕が
つかない番組もたくさんありました。テレビを見てもわけがわからず、ただい
たずらに恐怖心だけがつのったという意見もありました。
  それはよくわかります。

  が、いきなりそれでテレビ局を持つことになります? というか、テレビで解
決できますか?

  当時とはもう情報機器、ネットワークのインフラが全然違ってきています。

  私なら、テレビ局ではなくて、インターネットと携帯電話で解決することを
考えるなぁ。
  まずコストが全然違います。テレビ局を持つことと、メールを送信するPCで
は、金額が少なくと24桁ぐらい違います。
  そして災害への耐性が違います。避難するときにテレビを持っていく人はい
ないでしょうけど、携帯を持っていく人はかなりいるはずです。電波さえ届け
ば、どこの避難所にいても、ましてや避難所でなくてもメールは受信できます。
テレビは電源も必要、アンテナも必要。被災現場で見られるとは限りません。
  最後にテレビは放送するだけ。携帯なら、いざというとき、受け手から発信
ができます。

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  というわけで、災害対策のためという理由でのテレビには、私にはまったく
理解できないのですが、でも、テレビなら、手話の番組も楽に放送できますか
ら、そういうことをやりたい人もいるんでしょう。

  テレビ、面白いもんね。映画も流せるし。手話落語とか、ろうあ者の映画監
督といった話も聞きますし、そういう芸術への貢献もできるでしょうから、テ
レビにもそれなりに意義があるとは思いますよ。

  まぁ、テレビを視聴する人だけにしか関係ないから、私には、どうでもいい
や。

  と思っていました。

  でも、支部代表者会議で話題にあげられるのですから、ここで終わるはずが
ありません。
  長くなりそうなので、ここで一区切りします。

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  では、次回の語ろうかをお楽しみに。

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